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印刷の知識だけではない?IT化も進む印刷営業の資格「印刷営業士」について

まだまだ新入社員の気分で働いていたらいつの間にか3年目。
営業の小川です。

さて、みなさんは印刷会社の営業のお仕事にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
基本的にはBtoBのお仕事なのであまり馴染みのない方も多いかと思います。

インターネットの検索で、「印刷 営業」と打つと「きつい」という言葉が次に出てきました。大変な仕事な感じがしますね…

そんな印刷営業には「印刷営業士」という資格が存在します。こちらは厚生労働大臣が認定する公的な認定制度です。
印刷営業ってどんなスキルが必要なんだろう、営業の資格は何を勉強するの?と疑問に思う方もいるかもしれません。

そんな方々に向けて、先月こちらの資格を受験した私が内容について簡単にご紹介させていただきます。

受講・受験資格

受験資格は印刷営業担当者としての経験年数が1年以上の方。受験申請に際しては企業主の証明が必要なので現役で活躍している印刷会社の営業の方向けの資格といえます。
ちなみに弊社の営業の先輩方は全員この資格を持っています!さすが!!

試験内容

印刷営業士の試験は大きく分けて2つの試験があります。
・知識試験
・技術試験

知識試験

知識試験の内容は、印刷関連技術の基礎知識、メディアリテラシー、コンプライアンス、マーケティングなどなどです。
印刷関連技術の基礎知識というのが、印刷方法、機械の特性、印刷データやワークフローについてといった内容です。それに加えて印刷業界をとりまく環境の変化(IT化など)や法令、ISO、契約関連などの知識、お客さまへ提案をするためのマーケティングの知識も範囲に入ります。
営業活動をするうえでは幅広い知識が必要になるということですね。

技術試験

技術試験では、見積積算と提案が問われます。
実際に電卓を使用して計算をしたり、お客さまからのヒアリングの内容から提案を作成したり、より実践に近い内容です。

印刷物は決まった製品を売っているわけではありません。そのため作成する仕様やデザインによって都度見積りをしています。案件や試算をする人によって見積り金額がバラバラでは信用性がありません。基本的な基準に沿って積算見積ができるスキルが必要になります。
また、仕事を受注するために必要でとても大切な工程なのが提案です。お客さまのニーズをヒアリングし、課題の把握や媒体ごとによる費用対効果を提示、課題解決のための提案します。

感想

この印刷営業士の資格試験、なかなか難しかったように感じました。※個人的な感想です
(ちなみに私はこのブログを書いている段階ではまだ結果がでておらずドキドキしています)
先輩方は皆さん、大丈夫だよ~と軽くおっしゃっていたのですが、聞いたところによると数年前から難易度が大幅に上がっているそうです。
世間では安くて品質の良いネットプリントの活用機会が増えています。その一方で、印刷のプロである印刷会社にお仕事を依頼していただくための差別化や強みとしてこのような資格があると思います。

また、時代の流れとともに、IT化したデジタル媒体の内容も反映されていて範囲は広くなり、覚えることもたくさんでした。
ただ、このIT化というのは資格だけではなく、日々の営業活動の中でも実感できるほどに進んでいます。
私自身も紙の印刷物だけではなく、WEB関係やオンライン広告、SNS運用などの案件が増えてきていると感じています。時代の流れが変わっていくので必然のことですが、まわりに置いて行かれないように毎日勉強です。

まとめ

印刷営業の仕事は覚えることが多いし、時代についていかないといけないし、色々大変…
でも、だからこその楽しさがある!はず

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