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古い印刷機(その1)

みなさん印刷の歴史ってご存知ですか?
印刷の原型は紀元前の粘土板や印章、拓本らしいのですが、よく活字の始まりはグーテンベルクの印刷術の印象が強いせいか、ヨーロッパと思われがちです。しかし、実は11世紀の半ばの中国と言われているようです。
13世紀の半ば、朝鮮で金属文字(高麗銅活字)が生まれ、そして中国で木版が生まれたそうです。グーテンベルクの鉛活字はその後の15世紀半ばですので活字の誕生は東洋の方が先んじていたと言えます。
印刷方法も木版から銅活字や金属活字などさまざまな変遷を経てきました。そんな中当社は、明治19年に活版印刷を始めてから明治30年にオフセット印刷(石版印刷機)第1号機を導入、印刷機械も今では様変わりしました。今回から数回に分けて当社に残る古い印刷機を紹介したいと思います。
まずは、写真の印刷機。
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なんというたたずまいでしょう。テーブルの上に分厚い石が置かれています。そこにはオフセット印刷の原型となる水をはじく特性をもった文字、絵柄が書かれています。この石に水を含ませてインキを乗せ、紙を押しつけると水を含んだ石の部分はインキが乗らず、水をはじく文字部分についてはインキが付きますよね。だから紙を押し付けると文字の部分だけが転写されて印刷されるという原理です。
この機械、よく見ると製造所は「小西六本店製造」と書かれています。そう、今のコニカの前身です。
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とっても歴史を感じますね。今では自動で印刷してくれる印刷機ですが、当時(明治〜昭和初期)は1枚1枚手で紙を置いて納経帳等を印刷していた様子が想像できます。
当社は明治26年から、この知多半島で始まった「知多新四国八十八ヶ所めぐり奉納経帳を製造・販売してきた歴史のある会社です。先人達の苦労と技術の継承があって今があるんですね。心から感謝し、これからも技術の継承に務めていかなければいけないとつくづく思います。

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