当社のある亀崎地区では、5月3・4日の亀崎潮干祭に並んで、毎年11月のこの時期に橋架祭(はしかけさい)というお祭りがあります。
この橋架祭の日に、亀崎の町を盛り上げようと地域の方を中心としたメンバーで5年前から開催している“ろじうら”があります。
当社も社員が数名スタッフに入り、一年前から準備をしてきました。
そして今年は新たな試みである『活版印刷』をワークショップ形式で出店することになりました。
昨日19日に行われた模様をお伝えします。
活版印刷といえば昔は町の印刷屋さんがどこでも扱って印刷をかけていた印刷機です。
ところが時代が変わるにつれ、その姿は無くなりつつあります。
でも、東京では活版印刷で文字を組んで名刺を印刷するのが若者に流行しているそうで、
今回は当社でも実現させようと動きました。
印刷機も新たに入手し、作り手は年配の経験者からレクチャーを受け、即席で印刷所を立ち上げることになったんです。
オープンすると、ものめずらしそうな顔で若い女性達が寄ってきました。
さらにその人だかりで新しい人を呼ぶというたいへんな盛り上がりでした。
印象に残ったのは「かわいい!」という声。
活字がかわいい??と思ったのですが、確かにプリンターで印刷するのとは違う風合いのようなものがありますよね。
文字も印刷するたびに少し太ったり、綺麗に印刷できたり。
また、活版印刷には無くてならない活字を組むという工程。
お客さんに活字を選んでいただいた後はスタッフで組んでいくのですがこれがたいへん手間のかかるものです。
隙間なくスペース用の板材を入れていき、最後に工具で締めていきます。
1枚が印刷し終わるのに30分はかかってしまう活版印刷ですが、
そこは昭和の時代に流れていたまったりとした時間・・・。
忙しい現代に無い、出来上がりまでが楽しい時間と思える活版印刷でした。