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安定した品質の印刷物をお客様にご提供するために

弊社が安定した品質の印刷物をお客様にご提供するための取り組みを紹介します

今回はオフセット印刷機のことについてのお話です。まず、印刷機を運転するために
何も資格は要りません。しかし、経験を積むことにより印刷技能士という国家資格を取得することができます。印刷技能士は1級、2級とあり試験を受けるには経験年数で異なります。そして弊社のオフセット印刷機を担当しているオペレーターは全員が1級印刷技能士の資格を取得しています。

しかし、これだけでは、個人の能力、個人差などで安定した印刷物は提供できるとは言い切れません。人の目には個人差あります、まず、それをなくすのに1番簡単なのが濃度計です。これはほとんどの印刷会社にあるかと思います。
次に濃度管理も含んだ検査カメラです。弊社ではインライン、アウトラインの2台の
検査装置により濃度変化、印刷汚れ、油落ち、紙が折れたり破れたりしていないか、そして虫などの異物混入はないかチェックしています。他にも捕虫器によるサンプリング調査を行い、虫の侵入経路を特定し混入を防いでいます。

捕虫器によるサンプリング調査

さらに安定した品質を求めて

2016年、ジャパンカラーの標準印刷認証を取得しました。
ジャパンカラー認証制度とは日本のオフセット枚葉印刷における印刷色の標準である「枚葉印刷用ジャパンカラー」に基づいて認証を行うものです。

定期的にチャートを印刷

認証取得時、取得後の更新申請などを通して安定した品質で印刷するための知識、ノウハウを手に入れることができ、品質向上、安定、作業効率アップ、経費削減につなげることが出来ました。ジャパンカラー認証を取得する上でドットゲイン(網点太り)、ΔEという言葉が出てきます。印刷機は朝と午後からでは機械の温度が変わり、インキも固さが変わります。ローラーも温度が変わります。そのなかでドットゲイン、ΔEの数値を基準内に入れることができるか、至難の業であります。いつでも安定した色が出せるように機械をメンテナンスすることもオペレーターの大切な役割です。現在では、ジャパンカラー認証の更新はしていませんが身に付けた技術と知識を活かして自分たちで運用し定期的にチャートを印刷し印刷機の状態をチェックしています。さらに最近では法によりインキの中に含まれる化学物質の制限があったり材料費の高騰によりやむを得ず代替品を使用しなければならないなどの問題が起きたりと常に世の中状況は変わり続けていますが今後もジャパンカラー基準を満たした印刷物を提供し続けることができるよう日々努力をしています。

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