5月3日・4日は、当社のある地元亀崎地区のお祭りでした。
亀崎といえば、そう「潮干祭」。平成28年12月に全国33件の「山・鉾・屋台行事」の1つとして、
ユネスコ無形文化遺産に登録(正確にはリストに記載された)されたお祭りです。
(平成18年に国の無形民俗文化財に指定されています)
亀崎の山車は、見事な彫刻、豪華な幕、そして伝統あるからくり人形が特徴。
精緻な伝統工芸を集めた芸術品といえます。
私もこの亀崎潮干祭にいろいろと携わってきましたので、登録された時は喜びもひとしおでした。
ユネスコ登録後、2度目のお祭りとなった今年は、あるお仕事のために公式カメラマンと同行し
2日間の行程に密着しました。
初日は前日までの雨で朝まで開催が心配されましたが、
やはり神がかりと思うくらい、明け方にぴたっと雨が止みました。
朝6時に着いた時には、カメラマンは祭装束を身にまとい、準備完了。
私たちは、5つの組のうち、一番東に位置する東組に就きました。
最初に山車に対する祈祷が行われました。
初の日(潮干祭では初日をこう呼ぶ)は、その後整列をし、国道を横断、
10時には有名な海浜曳き下ろしが行われ、
午後には町内を巡行、夕方に尾張三社(亀崎地区の最南西に位置する)に移動し、人形技芸奉納が行われます。
初日の行程を夜7時過ぎに無事終了し、翌日に望みました。
後の日(潮干祭では2日目をこう呼ぶ)は、前日の曇り空から一転、晴天に恵まれました。
朝5時半に各サヤ(山車の倉庫)を出発した5つの山車が6時に尾張三社に到着、
飾り付けが終わると一旦祭り人は帰宅します。
正式には9時過ぎから尾張三社での曳き込みと、神事、人形技芸奉納が行われ、
町内を前日とは逆行程で巡行、午後から再度、海浜曳き下ろし、その後は神前神社(かみさきじんじゃ)での
曳き廻しと人形技芸奉納の後、2日間の行程が終了します。
観光客はこの時点で帰られるのですが、亀崎の祭りはその後サヤに納めて千秋楽を迎え全てが終了します。
今回は最後まで見届けることができました。
サヤ納めの際、若者達が感極まってお互いに泣きながら「ありがとう!ありがとう!」と抱き合う場面があり
亀崎の人にとって、祭はすべてなんだなあと改めて感じた2日間でした。
来年も素晴らしい祭りになるよう願い、帰路につきました。